彼のセーターやかばんや、そんなものになって彼について回れたらどんなにいいだろうと思った頃。そうしたらこんなに苦しい気持ちに悩まされず、いっしょにいても自然でいられるのにと真剣に思った。
よしもとばなな『サーカスナイト』幻冬舎文庫 p16
きっと周りで何かが動きだしていて、その人の中で大きな変化がある時、ひとはよく眠る
いつでも夏は永遠のふりをする。
歳を取るに従って、心の中で、あんなに欲しかったもの、あんな憧れていたものが1つ1つ、ゆっくり丁寧に死んでゆく
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どうせ死ぬときには全部手放さなきゃならないんだから。
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(via yukafukuoka)歳を取るに従って、心の中で、あんなに欲しかったもの、あんな憧れていたものが1つ1つ、ゆっくり丁寧に死んでゆく
わたしがあのひとに会ったこと、さようならの瞬間、どちらももう遠くて、わたしがその細部を思い出せないのは、それが奇跡であるからだ。
「あの子のこと、わたしのほうが先に知ってた、わたしのほうがたくさん一緒にすごした、わたしのほうがずっと前から好きだった、なのになんで、なんで、なんで、」
一緒にすごした時間の長さや物理的距離の近さ、そういうものがすべて意味を持たなくなる瞬間がある。人の気持ちは早い者勝ちじゃないのなんて知ってる、痛いくらい知ってる。だけど叫びたくなるときがある、わたしのほうがあの子のことたくさん知ってる、ずっと一緒にいた、わたしのほうがずっとずっと前から、あんたなんかよりずっとまえから、ずっと、なのに、なんで。
こんな主張、意味がない。
わたしはすぐ笑う、だからよく「しあわせなやつだな」と言われる。アイスがおいしくて、猫が可愛くて、雨が上がって雪が降って、わたしは毎日しあわせで笑う。
お父さんに殴られたり先輩にしめられたり先生に触られたりとかたとえばそんな話、思い出しても人に話してもなにも楽しくないから思い出さないし話さない、ただそれだけのこと、しあわせなことしか考えたくない。
娘を殴る父親と冬季限定のおいしいアイス、どちらが人生において価値があり重んじるべき存在かというと絶対後者、わたし絶対後者しか見ない、しあわせなんてピントをどこに合わせるか、ただそれだけの問題だ。
よしもとばなな『サーカスナイト』幻冬舎文庫 p16
